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ふるさとのお社探訪

藤川天神春祭と臥龍梅 薩摩犬ツンについて

由緒

 

薩摩川内市東郷町藤川に鎮座する菅原神社。地域の人たちに親しまれ藤川天神と呼ばれている。延喜元年、藤原時平のそしりにあい、右大臣(現在の副総理)から太宰権帥(九州政庁の副長官)に左官された菅原道真は、その後も藤原時平の陰謀を恐れて太宰府で病死をよそおい、ひそかに筑前から船で水俣湾を経由して出水岸に上陸し、阿久根田代から湯田口を経て此処、藤川北野の地で静かに余生を送られたという伝承を持つ。

 

菅原神社 掲載用.jpg

 
境内には、菅原道真公手植えの一株が繁茂したと言われる梅が約 三〇〇本あり、このうち五十数本が昭和十六年に国の天然記念物に指定されている。その成長には特徴があり、老木になると枝が四方に傾いていき、地面と接した部分から根付いて新たな子株となる。その様子が龍が伏したように幹が地上を這っているように見えることから臥龍梅という。

梅 掲載用.jpg

神社は道真公が亡くなられて間もなく建立されたが、天正十五年豊臣秀吉軍の兵火により社殿その他を全焼、正保四年島津光久公が再建、文化十三年に大改修が行われ、明治三十五年には村をあげて道真公一千年祭が盛大に執り行われた。昭和五十八年に本殿を大改修。平成九年に拝殿、参道を改修を行い、今日に至たる。毎年、受験シーズンには、合格を祈願する受験生や家族などで賑わい、二月中旬から三月上旬には淡い紅色の花が咲き梅見客で賑わいをみせる。
 
 

 

 

ツンの銅像

 

ツン 掲載用.jpg明治七年八年頃、或南州翁が上東郷村藤川天神に参詣されたことがある。そこでツンと出会った。ツンと呼ばれるその犬は、ピンと立った耳と虎毛の左尾が特徴の薩摩犬で、體は左程大きくなかったけれども兎狩りが得意なメス犬であった。一目見て懇望した南州翁は、ツンの飼主の前田善兵衛に犬を譲って欲しいと頼んだが、前田善兵衛は渋りこの申し出を断った。あきらめきれない南州翁は、土地の有力者であった三原隼人に交渉を依頼。前田善兵衛はその情熱に折れ、ツンは南州翁の飼い犬となった。

南州翁は大変に喜び深く感謝せられ、三原隼人に自分の乗馬、前田善兵衛には金20貫を贈られたと言われている。ところが、ツンは、狩りの途中、猟犬の勘を働かして遥々藤川を慕って一、二度帰ってきたこともあったと言い伝えられている。藤川はツンの故郷なのだ。

この『ツン』の銅像が、平成二年のNHK大河ドラマ『翔ぶが如く』の放映を機に、藤川天神に建立された。制作を日本芸術院会員の中村晋也鹿児島大学教授(当時)に依頼し、同年二月に完成、参道脇に建立された。

藤川天神 梅とツン 掲載用.jpg



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