蛭兒神社
- 神社名:蛭兒神社
- 神社名カナ:ヒルコジンジャ
- 鎮座地:〒899-5100 霧島市隼人町内2563
- 例祭日:六月十六日
- 通称:ニノミヤサン
- 旧社格:村社
- 神紋:
- 摂末社:
- 社宝:猊禽獣文帯華文鏡
御祭神
- 蛭児尊(ヒルコノミコト)
由緒
遠く神代の創建と伝えられ、現在の社域は寛延三年の遷宮御造営と伝えられる。
伊奘諾尊の御子蛭児尊は三歳になってもなお脚がたたれず、ために「あまのいわくすの船」に乗せられ此処に漂着されたが、その船からは枝葉が生じ巨木に成長したといわれ、現在の楠の御神木は、享保十三年国分地頭の樺山主計久初が植えついだものである。また、尊が流された時使われた「水棹」が活着したと伝えられる珍しい「金筋竹」も境内にある。
この付近一帯は親神の心を察して奈毛木(なげき)の森といわれ、大隅の国の景勝の地(日本最南の歌枕の地)として、「ねぎ事を さのみさきけむ やしろこそ 果てなげきの もりとなるらめ」(安倍清行朝臣の女)、「春は花 秋は紅葉の あかなくに 散るや奈気木の 社というらん」(遊行上人)など古くから歌に詠まれている。
御祭神を恵美須と唱え、福徳の神、漁業・航海・商売の神として信仰されている。
用水路には螢が飛び交う。