松原神社
- 神社名:松原神社
- 神社名カナ:マツバラジンジャ
- 鎮座地:〒892-0833 鹿児島市松原町3-35
- 例祭日:四月五日 十月五日
- 通称:大中様(ダイツサァ)
- 旧社格:県社
- 神紋:丸十
- 摂末社:6
- 社宝:貴久公自作孟宗竹水筒 父子三代書簡巻物 義弘公朝鮮役従軍水筒 刀剣 払子他
- ホームページ:https://www.matsubarajinja.com//
御祭神
- 島津貴久公(靖國崇勲彦命)(シマヅタカヒサノコウ(クニムケイサタカヒコノミコト))
- 天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)
- 高御産巣日神(タカミムスヒノカミ)
- 神産巣日神(カムムスヒノカミ)
- 天照皇大神(アマテラススメオオカミ)
- 豊受大明神(トヨウケノオオアキツカミ)
- 稲荷大神(イナリノオオカミ)
- 市杵島姫命(イチキシマヒメミコ)
- 田心姫命(タゴリヒメノミコト)
- 湍津姫命(タギツヒメノミコト)
- 平田純貞(ヒラタスミタダ)
神事・芸能
例祭当日~神舞五番 神舞保存会にて保存。江戸時代より継承、能楽の影響を受けている。何れも太鼓と龍笛の曲があり、論議や和歌風の神唄がついている。◎節分当日~古伝榊祓神事 貴久公、天文の日置攻めの戦勝報告の故事に因み、毎年一年の厄落としとして斎行する。祝詞の一部は口伝となっている。◎六月四日~歯の感謝祭 家臣平田純貞は元亀四年公の命日六月二十三日うつろ舟にのり、自らを釘付けにして錦江湾に流させた。読経・歯軋りの音は三昼夜に及び殉死した。遺体の歯がきれいに抜けていたことから歯の神と称えられるようになり、全国虫歯予防デーに因み県歯科医師会主催により抜歯等を供え斎行する。
由緒
貴久公は、永正十一年に生れ、大永六年島津家十四代勝久公の養子となり、翌年十四才で十五代守護職に上る。これより父君忠良公の輔佐を得て、四十年の永きに亘り三州を平定。島津家中興の祖と仰がれる。国家鎮護の為、松原山(しょうげんざん)に南林寺を創建し、御影像を安置。元亀二年薨去。寿五十八。十六代義久公は天正十年南林寺を公の菩提寺と定める。明治二年廃仏毀釈により廃寺、あとに松原神社を創建。大正九年(公の三百五十年祭)社殿を修復梅樹を植え、県社に。昭和二十二年戦災復興、同五十二年(天皇陛下御在位五十年)御社殿の本復興工事完了、現在に至る。文化鎮護の神と称えられ、公の御遺徳を歴代藩主を始め士民が尊崇実践した事が、明治維新の原動力となった。