稲荷神社

- 神社名:稲荷神社
- 神社名カナ:イナリジンジャ
- 鎮座地:〒892-0801 鹿児島市稲荷町252
- 例祭日:十一月三日
- 通称:
- 旧社格:郷社
- 神紋:
- 摂末社:
- 社宝:
御祭神
- 宇迦御霊神(ウカノミタマノカミ)
- 猿田彦神(サルタヒコノカミ)
- 大宮姫神(オオミヤヒメノカミ)
由緒
薩摩国初代守護職となった島津忠久公は、治承三年十二月晦の夜、大阪住吉神社の境内で生れた。この時、境内にある稲荷社より狐が火をともして生母丹後局と忠久公をお守りしたと伝えられ、これが島津氏の稲荷信仰の初めとなった。当社は九代島津忠国公のころ市来より遷し、初め上町の稲荷ヶ尾にあったが、島津中興の祖といわれた十五代島津貴久公の時、現在地に遷したものである。鹿児島五社の第三社。別当寺は神観寺宝持院であった。
尚、文禄・慶長の朝鮮出兵の折、十七代島津義弘公は、慶長三年泗川の砦に明軍二十万の包囲を受け、よくこの大軍の猛攻に堪えていたが、明軍の火薬庫が大爆発を起こし、この混乱に乗じて明の大軍を撃滅し、偉大な武勲をたてられた。この大爆発は白狐・赤狐三匹が松明をくわえて点火したと伝えられ、神の使いとして今でも白狐・赤狐の像が社前の両脇に祀られている。またこの戦役で軍功のあった瀬戸口重治、佐竹光明坊、市来家綱三人の勇士を顕彰する碑が昭和十四年七月に建てられた。