岩戸神社
- 神社名:岩戸神社
- 神社名カナ:イワドジンジャ
- 鎮座地:〒893-0051 鹿屋市大姶良町516
- 例祭日:十月三十日
- 通称:岩戸様(イワドサァ)
- 旧社格:郷社
- 神紋:
- 摂末社:
- 社宝:能面四面(永禄四年作)
御祭神
- 天日別命(アメノヒワキノミコト)
- 大己貴命(オオナムチノミコト)
神事・芸能
旧二月初午祭~ベブンコ祭り 四・五才の男児等が牡牛像を曳き、伶人等が田植え歌を奏し、神舞が舞われる中、田植えの神事を行う。当地ではこの神事を「ベブンコ祭り」と云う。明治三四・五年頃古来の牡牛像が朽損し途絶していたが、その後新造され、昭和五十六年に地元関係者により復活され、現在では町内会が引き継いで執行している。
由緒
往古より大姶良郷の宗廟としての衆民尊崇が厚い。
横尾岳の御在所山八合目のあたりに、高さ周囲共二十米程の巨岩があり、その東側と北側は断崖になっている。巨岩の南側直近に二つの石が人字型に寄り重なり、トンネルを形成している。御神体はこの巨岩であり、岩戸宮と称され、現在は岩の前に小社を建て、龍人頭の木像を安置して御神体としている。
現在地の社殿は、参拝者の便を計り、遥拝所近戸宮として造立されたものである。創建は詳らかでないが、永禄十一年三月、肝付氏の臣という鳥越刑部左衛門尉岩吉が再興したと伝える。またその後、明暦四年三月本殿が改修され、大工児島平左衛門とある。
諸種の流行病、特に痘瘡を軽くする神として知られ、流行の折は遠くから参詣人が訪れたという。早魃のときに雨乞いをすれば、三日の内に降雨あらざるなしと言い伝える。また、岩戸宮の岩の上の水たまりに鮒二尾と白鶏が住んでおり、これを見ると盲目になるといい、そのためこの地では鮒を取らないという伝えもある。